春 日 部 駅 東 口 周 辺 |
古利根公園橋がある公園橋通りは道幅が広く、国道16号線、国道4号線と春日部駅東口とを繋ぐ路線として、市民生活に重要な役割を果たしています。中でも、公園橋から春日部駅東口までの間には数多くの彫刻が設置され、街の景観の向上に大きく役立っています。
このスポットの彫刻は、金融機関や大きなマンションの前、交差点のそば等にあり、目印としての役割も果たしています。
また、古利根公園橋にある青銅製の人物像だけでなく、素材に鋼や黒御影石が使用され、題材も梟、2人像、日常生活の一コマを捉えたもの等が増え、いろいろな点で、多彩なバリエーションを感じさせる構成になっていることが特徴です。
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E「月に吠える」
手塚 登久夫(てづか とくお)
素材 黒御影石
寸法 180×85×45cm
設置 平成5年
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作者略歴
1938−栃木県に生まれる
1961−ニ科展初出品(以後連続出品)
1963−東京芸術大学彫刻科卒業
サロン・ド・プランタン賞受賞
1964−二科展特選受賞
1965−東京芸術大学彫刻科大学院修了
現代日本実術展(東京都美術館)
1966−二科会会友となる
1968−二科会会員となる
1971−二科展会員努力賞受賞
1978−個展(ギャラリーせいほう)
1981−個展(ギャラリーせいほう)
1983−第1回東京野外現代彫刻展(砧公園)
1984−文部省在外研修員としてロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(アメリカ)及びメキシコに研修
個展(RISD美術館)
1985−個展(ギャラリーせいほう)
1986−八王子石彫シンポジウム
1987−彫刻動物園(栃木県立美術館)
東京芸術大学創立100周年記念展(西武アートフォーラム)
1988−現代日本彫刻展(香港)
1989−個展(ギャラリーせいほう、日本橋高島屋)
1991−第1回関ケ原石彫シンポジウム
1993−第7回神戸具象彫刻大賞展優秀賞受賞 |
作者コメント
月に吠えていた梟たちについて随分と長い間、梟を彫り続けています。少年の日々緑豊かな自然が溢れていた故郷の森はぼくにとって、野鳥たちとの楽しい思い出の聖域であった。
満開の桜の花をついばんでいたメジロたち、梢に止まり春の日のよろこびを告げるかの様にさえずっていたホホジロよ冴冴とした空気の中で月に吠えていた梟たちよ、今ぼくの愛すべき梟たちは何処にいってしまったのだろうか。
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F「記念撮影-風が-」
峯田 敏郎(みねた としろう)
素材 青銅
寸法 123×125×68cm
設置 平成7年
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作者略歴
1939−山形県に生まれる
1964−東京教育大学芸術学科彫塑専攻卒業
第38回国画会展O氏賞受賞
1965−東京教育大学教育学専攻科彫塑専攻卒業
1967−第41回国画会展野島賞受賞
1968−文部省内地研修員として東京芸術大学大学院舟越保武教室で研修
1969−第43回国画会展会友優作賞受賞
第3回現代美術選抜展(文化庁主催)
1970−国画会会員となる
1973−県展選抜展文部大臣賞受賞(文化庁主催)
1977−第12回昭和会展優秀賞受賞(日動画廊)
個展(日本橋三越)
1978−横手駅舎壁面彫刻コンクールで第一席
個展(日本橋三越)
1981−第8回秋田県芸術選奨受賞
秋田大学教授となる
1984−第3回高村光太郎大賞展優秀賞受賞(彫刻の森美術館)
1986−上越教育大学教授となる
1989−峯田敏郎彫刻美術館が秋田に開館
個展(ギャラリーせいほう)
1990−第3回ロダン大賞展彫刻の森美術館賞受賞(美ヶ原高原美術館)
1991−加茂山野外彫刻展優秀賞受賞
1993−「新海竹蔵・峯田敏郎彫刻展」(秋田市立千秋美術館)
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作者コメント
水平、垂直の形でできている街の中に、快い空気が流れはじめたらと、この形の作品が生まれました。
柔らかそうな丸い形の上に座る女性に突然風が・・・ そして、帽子が・・・。
何でもない出来事ですが、このさわやかな風と一緒に、春日部の皆さんといつまでも生活し続けることを願っています。
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G「あのね」
廣嶋 照道(ひろしま しょうどう)
素材 青銅
寸法 A 110×40×20cm
B 110×43×20cm
設置 平成9年
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作者略歴
1931−兵庫県に生まれる
1963−新協美術会展入選
1964−新協美術会展新人賞受賞 会友となる
1965−新協美術会会員となる
1968−日本青年彫刻家石彫シンポジウム(小豆島)
1970−個展(神戸)
1971−第一回兵庫県美術祭招待出品(兵庫県立近代美術館 第8回展まで)
新協美術会退会
1976−個展(神戸)
1980−個展(神戸、大阪)
1981−兵庫現代美術展-海−招待出品(兵庫県立近代美術館)
神戸新進彫刻家の道大賞展優秀賞受賞
1983−神戸具象彫刻大賞展’83出品
1984−兵庫県美術展一都市一招待出品(兵庫県立近代美術館)
1987−神戸具象彫刻大賞展’87出品
1988−個展(神戸)
1989−神戸具象彫刻大賞展’89優秀賞受賞
1990−’90兵庫の美術家展出品(兵庫県立近代美術館)
倉敷まちかどの彫刻展優秀模型(倉敷市立美術館)
1991−第6回神戸具象彫刻大賀展招待出品,神戸市民賞受賞
1992−神戸市営地下鉄総合運動公園駅南口に「はばたく」設置
1994−兵庫県勤労福祉センターに少女像「のどか」設置 |
作者コメント
人工的空間がどんどん広がりつつある現代にあって、私たちはふと出会った街角の彫刻との対話に楽しさや心の安らぎを覚えるものです。
糸電話で遊んだ遠い日のひとこまを捉え大らかで豊かな心が育つようにという願いを込めて制作したものです。
春日部市の皆様にいつまでも親しんでいただけるよう願っております。
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H「詩想」
綿引 道郎(わたびき みちお)
素材 コールテン鋼
寸法 230×45×45cm
設置 平成5年
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作者略歴
1942−東京に生まれる
1966−東京芸術大学彫刻科卒業
1968−東京芸術大学金工・鍛金科大学院修了
二科展初出品(以後連続出品)
1969−二科展特選受賞
1974−二科会会員となる
1977−第1回千葉県秀作美術展(千葉県立美術館)
1978−第1回日本金属造型作家展
1981−アメリカ国際展(ロスアンゼルス)
1982−二科展会員努力賞受賞
1983−二科展ローマ賞受賞
個展(資生堂ギャラリー)
1987−歩会展(千葉県立美術館 以後毎回出品)
1988−第2回ロダン大賞展ジャコモ・マンズー
特別優秀賞受賞(美ヶ原高原美術館)
千葉県展第40回記念賞笹岡賞受賞
1989一神戸具象彫刻大賞展’89特別賞受賞
1990一第3回ロダン大賞展ジャコモ・マンズー
特別優秀賞受賞(美ヶ原高原美術館)
1991−個展(ギャラリーせいほう)
姫路城野外彫刻展
1992−第5回現代日本具象彫刻展優秀賞受賞(千葉県立美術館)
第20回長野市野外彫刻賞受賞
1993−「拡大する鍛金」展(栃木県立美術館)
個展(ギャラリーせいほう)
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作者コメント
ここ数年、詩人をテーマにしており、自然の中で詩想を練り詩う若き詩人の姿を現しています。コールテン鋼の板を炉で赤く焼いて、ハンマ
ーにて打ち成形、溶接しながら造形する鍛金鍛造の技法で表現しております。
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I「煌(こう)」
森田 やすこ(もりた やすこ)
素材 青銅
寸法 110×50×62cm
設置 平成4年
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作者略歴
1945−神奈川県に生まれる
1968−多摩実術大学彫刻科卒業
彫刻家集団「刊」参加
1969−神奈川県美術展
1974−ユーゴスラビア・プリレップ国際彫刻家シンポジウム
1976−彫刻展「萌」
1977−彫刻展「萌」、レ・フアム展
1978−日本画と彫刻展・五人展
1981−第45回新制作展新作家賞受賞
1982−彫刻新鋭展(ギャラリーせいほう)
1983−第18回昭和会展(日勤画廊〉
1986−第7回集団個展・横浜現代美術招待展
第50回新制作展新作家賞受賞
1987−彫刻新鋭展(ギャラリーせいほう)
1988−第51回新制作展新作家賞受賞
1989−彫刻新鋭展(ギャラリーせいほう)
1990−新制作協会会員となる
1992−探究する彫刻家たち展 |
作者コメント
これから 伸びて行く若いひとりの飾り気のないふとした時にみせる美しさは煌くようです。
伝統と若さのあるこの春日部市で”煌”を共にさせて頂くことができ幸せでございます。
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J 「響き」
吉本 豊(よしもと ゆたか)
素材 黒御影石
寸法 A 178×70×60cm
B 178×75×60cm
設置 平成10年
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作者略歴
1947−大阪府に生まれる
1975−大阪芸術大学美術学科彫塑専攻卒業
1984−大阪府豊能町切畑石切場(能勢黒御影石)で制作を始める
1985−個展(茶屋町画廊)
1986−個展(茶屋町画廊)
第6回金沢彫刻展(第8回展まで出品)
1987−個展(茶屋町画廊)
1988−個展(茶屋町画廊)
1990−小田原城野外彫刻展優秀マケット展
個展(ギャラリー中井)
1991−第3回足立区野外彫刻展
第6回神戸具象彫刻大賞展エスキース優秀作品展
個展(ギャラリー中井)
1992−第13回須磨離宮公園現代彫刻展エスキース優秀作品展
1993−第7回神戸具象彫刻大賞展
石の道池田彫刻シンポジウム
1994−第3回石のさと彫刻コンクール最優秀賞受賞
石のさと国際石彫シンポジウム
1995−アートヒル三好ケ丘,95彫刻スェスタマケット優秀賞受賞
1996−石彫2人展(徳島県立近代美術館市民ギャラリー)
個展(茶屋町画廊)
1997−第4回石のさと彫刻コンクール
仙台市宮城野区田子公園に設置
1998−第3固木内克大賞野外彫刻展 |
作者コメント
大空に向かって、楽器を奏でる人達。ときには親子であったり、家族であったり、仲間であったり・・・
相手のメロディーを聴きながら、自分も音を出していく。自分勝手な演奏をすると、決してすばらしいハーモニーは生まれてきません。相手の心を思い、お互いに理解し、認め合うことによって心地好いハーモニーとなっていきます。
彼等のすばらしい演奏に耳を傾けてみてください。きっとあなたの心にゆとりと安らぎが訪れることと思います。
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